2007年08月02日

「六ヶ所村ラプソディー」の感想

この映画を見てしまったら、見てみぬフリをしてしまうことに罪悪感もあり、
見てからずいぶん日にちがたってしまいましたが、感想を書きます。

何の先入観もなく、ただ核燃料再処理工場がある村の話として見ることにしました。
重いテーマかもしれないから善悪とか、賛成、反対とか、なるべく流されないように。
ドキュメンタリーだとも知らなかったし、もしかしたらシュールなドタバタか?とか思ったり。


そして、見終わった後、感じたこと


「面白くはないな・・・」。


見終わってから、なんだか重たい気持ちになり、その後の毎日は何回もいろんな場面を
頭の中で反芻していました。監督(当日も講演して下さいましたが)が、あえてプロパガンダに
ならないように、さまざまな立場の人の意見や生活を、なんの味付けもなく映し出そうとしたよう
ですが、エンターテインメントに慣れてしまった頭には、相当の想像力が必要でした。
もしかしたらこういう状態が狙いだったのかもしれません。


とは言え、監督のメッセージはその中に太く通っているものを感じました。
核の恐ろしさを直接的に訴える部分はあまり無い(強烈では無い)のですが、
見終わってからも強烈に蘇ってくるのは、むしろ別の場面です。


強制的な海洋調査に、機動隊ともみ合う漁民

真っ赤なトマトを美味しそうにほお張る子供たち

「反対しない限り、中立も賛成とみなされる」

生きている人間の表情の美しさ


考えているうちに、自分自身がとても恥ずかしく思えてくるのです。
そもそも、我々が電気を使っている以上、無関係では無いのです。
そこで、六ヶ所村は知らず知らずのうちに「犠牲者」になり、YESかNOかの選択をせまられ、
NOと言っても強制的に物事が進められてしまう実態。
多くの人は正確な知識を持たずNOと言わなかったばかりに推し進められてしまう政治。


これが日本なのか。。


この映画は十分な配慮をしたプロパガンダかもしれません。
しかし我々は「知る」ことを怠ってはいけないと思いました。もちろん、この映画が全てでは
無いと思います。ただ、足元ばかりではなく、こういう人々もいるのだと知るだけでも、
なにか自分に渇が入るような、勇気が湧いてくるような、そんな気がしました。

機会があれば是非観て欲しい、そして私ももう一度観たい映画です。