この映画を見てしまったら、見てみぬフリをしてしまうことに罪悪感もあり、
見てからずいぶん日にちがたってしまいましたが、感想を書きます。
何の先入観もなく、ただ核燃料再処理工場がある村の話として見ることにしました。
重いテーマかもしれないから善悪とか、賛成、反対とか、なるべく流されないように。
ドキュメンタリーだとも知らなかったし、もしかしたらシュールなドタバタか?とか思ったり。
そして、見終わった後、感じたこと
「面白くはないな・・・」。
見終わってから、なんだか重たい気持ちになり、その後の毎日は何回もいろんな場面を
頭の中で反芻していました。監督(当日も講演して下さいましたが)が、あえてプロパガンダに
ならないように、さまざまな立場の人の意見や生活を、なんの味付けもなく映し出そうとしたよう
ですが、エンターテインメントに慣れてしまった頭には、相当の想像力が必要でした。
もしかしたらこういう状態が狙いだったのかもしれません。
とは言え、監督のメッセージはその中に太く通っているものを感じました。
核の恐ろしさを直接的に訴える部分はあまり無い(強烈では無い)のですが、
見終わってからも強烈に蘇ってくるのは、むしろ別の場面です。
強制的な海洋調査に、機動隊ともみ合う漁民
真っ赤なトマトを美味しそうにほお張る子供たち
「反対しない限り、中立も賛成とみなされる」
生きている人間の表情の美しさ
考えているうちに、自分自身がとても恥ずかしく思えてくるのです。
そもそも、我々が電気を使っている以上、無関係では無いのです。
そこで、六ヶ所村は知らず知らずのうちに「犠牲者」になり、YESかNOかの選択をせまられ、
NOと言っても強制的に物事が進められてしまう実態。
多くの人は正確な知識を持たずNOと言わなかったばかりに推し進められてしまう政治。
これが日本なのか。。
この映画は十分な配慮をしたプロパガンダかもしれません。
しかし我々は「知る」ことを怠ってはいけないと思いました。もちろん、この映画が全てでは
無いと思います。ただ、足元ばかりではなく、こういう人々もいるのだと知るだけでも、
なにか自分に渇が入るような、勇気が湧いてくるような、そんな気がしました。
機会があれば是非観て欲しい、そして私ももう一度観たい映画です。